ねじ(金属・部品)業導入事例:ステンレス・チタンのボルト、ナット、ビスの専門商社|増谷ボルト株式会社様 システム導入事例

ねじ

システム導入事例増谷ボルト株式会社 様

  • 販売管理・在庫管理
  • ハンディターミナル

増谷ボルト株式会社様 システム導入事例QRコードを活用した出荷検品でミスを防止。
業務を滞らせない、迅速かつ正確な管理体制に

導入の背景

即納対応を支える管理強化が急務に

増谷ボルト株式会社様 システム導入事例
増谷ボルトは、大阪市西区の九条駅に本社を構える、ステンレス・チタンのボルト、ナット、ビスの専門商社。豊富な在庫と即日納品も可能なスピーディーな対応力を強みに、300社以上のねじ商社を得意先に持つ。増谷彰彦社長は、「お客様の要望に柔軟に応えるため、当日見積、当日受注、当日出荷が8割。常に慌ただしくしている」と話す。

現場スタッフにはスピード感が求められるが、以前までは倉庫に棚番がなく、出荷時は伝票の商品名を見ながら、膨大な数の在庫棚から記憶を頼りにピッキングしていた。増谷光俊専務取締役は、「在庫は2万点。品種が非常に多く、置き場所を覚えるにも限界がある。社内で一番大切にしているのは、ミスをなくすこととお客様をお待たせしないこと。それには精度の高い出荷検品が急務だった」と話す。

そこで、物流管理の強化を目的に本社を移転する際、基幹システムの入れ替えも検討した。以前から挨拶によく来ていたアイルを含む数社で比較した末、2014年にアイルの「アラジンオフィス」に決定。増谷社長は、「現場の使いやすさと価格のバランスが決め手」と振り返る。

導入の効果

高精度な在庫検索機能と商品コードへの意味付けで、2万点の在庫管理が素早く

増谷ボルト株式会社様 システム導入事例2015年秋に「アラジンオフィス」が稼働。営業担当の田中沙織氏は、「現場での戸惑いはあまりなかった。機能が増えて使いやすくなった印象の方が強い」と話す。その1つが、在庫の検索機能。「以前は商品コードでしか検索できなかったが、現在は六角ボルトであれば『六角』など、一部のキーワードで検索できる。検索すれば商品ごとに出荷状況も参照できる」と田中氏。在庫状況を迅速に検索できることで、取引先に回答を待たせることがなくなった。

在庫の登録方法も素早さを重視した。金属部品は膨大な数の品種があるため、商品コードも25桁と長く、不規則では覚えられず入力に手間取る。そのため、材質コード、表面処理コード、品名コード、サイズコードの順で組み合わせると商品コードになるよう設定した。田中氏は、「商品属性の5、6桁のコードは皆覚えている。分割して意味付けしたことで、スムーズに商品コードを入力できるようになった」と話す。目まぐるしい業務を滞らせない管理体制を整えられた。

QRコードを読み取る出荷検品により、誰でも正確なピッキングが可能に

増谷ボルト株式会社様 システム導入事例出荷検品にはQRコードを活用した。出荷指示書に棚番とともに印字されたQRコードと、倉庫の同じ棚番に貼られたQRコードをそれぞれハンディターミナルで読み取り、商品が異なるとエラーが出る仕組みだ。経験の浅い担当者でも正確なピッキングが可能になった。一般的なバーコードではなくQRコードを使用したのは、25桁の商品コードではバーコードが長くなり、伝票の限られたスペースへの印字が難しいことから、アイルの提案によるものだった。

さらに、在庫が発注点に達するとアラートが出る機能も追加した。増谷専務取締役は、「アラートが出る発注点は商品ごとに大まかに設定し、都度適切に調整している。以前は倉庫まで在庫を確認しに行っていたので、数値で残在庫を把握できるのは安心」と話す。

充実した標準機能と細かいカスタマイズに満足

増谷ボルト株式会社様 システム導入事例経理業務でも効果が出ている。売上を「標準区分」と、当月売上で次月勘定の「帳端区分」、サンプルなど売上をつけない「仮伝票区分」と分け、標準で売り上げない注文に関しては売上に合算せず、かつ売上明細では検索できるよう設定した。納品書の効率的な作成にもつながっている。

他にも、伝票をワンクリックで複製できる、標準装備の「リピート機能」、計上した見積にシステム上でチェックを入れると、そのまま注文書を出力できる「見積管理機能」のカスタマイズも満足度が高い。田中氏は、「カスタマイズも柔軟にできるが、便利な標準機能の多さに驚いた」と話す。

稼働後の不明点は担当のエンジニアに都度相談しているといい、「分からなければとりあえず連絡をする心強い存在。遠隔でも画面を見てもらえるのは安心」と田中氏。また、「難しい依頼にも丁寧に素早く対応してくれ、こちら目線で話をしてくれる。要望に対して『もっとこうした方が良いのでは』と提案をもらい、『たしかに』と納得することも多い」と、エンジニアや営業担当に信頼を寄せる。

今後の展開

業界の発展につながる取り組みを拡散していく

「アラジンオフィス」は、電子データ交換システム「Nシステム(※)」との連携に標準対応しており、「Nシステム」で受けた注文データを自動で取り込める。業界内で「Nシステム」がより広まれば、企業間の取引をスムーズに行えるようになり、業務のさらなる効率化が見込める。増谷社長は、「業界の発展のためにも、より普及できるよう拡散していきたい」と語る。

システムを活用してサービスの迅速性・正確性を強化し、より万全な管理体制を築いた同社。今後も取引先と社員、そして業界にとってより良い業務の形を、アイルと二人三脚で追求していく。

※ Nシステム…大阪鋲螺卸商協同組合が提供する、ねじ企業間の電子データ交換システム。

※ 記事中の固有名詞・肩書などは、記事作成当時のものです。

(2017年11月7日/ファスニングジャーナルにて掲載)

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5000社以上の企業様に直接販売から運用、保守までを一貫して行っているアイルの豊富な知識とノウハウから生まれた、在庫管理販売管理生産管理システムをご提供しています。在庫管理販売管理生産管理に必要な機能をコンパクトにまとめたシステムとなっております。テレワーク・在宅勤務にも対応したクラウドでのご提案も可能です。お客様のご要望によって必要な在庫管理販売管理生産管理の機能をカスタマイズで加えることも可能です。